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Event Report

晴れ好きなカエルたちの共演 Porsche Sportscar Together Day 2019

晴れ好きなカエルたちの共演 Porsche Sportscar Together Day 2019

「カエルは雨が好き」

なんて言われることがあるが、多分必ずしもそうではないと思う。きっと中には深く澄んだ青に心を躍らせ、その脚力で遥かなる空を目指すカエルもいるに違いない。

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Porsche Sportscar Together Day 2019

2019年6月15-16日に富士スピードウェイにてPorsche Sportscar Together Day 2019が開催された。2017年にPorsche Experience Dayとして始まり、今年から名称を新たにし3度目の開催を果たした。

土曜日はあいにくの雨模様となった富士スピードウェイ。「強雨」なんて天気予報が発表されていた関係か客足は伸びなかったが、それでもクラシックポルシェを含む多くのポルシェファンが集結していた。赤・青・緑・黄色…色とりどりのギョロ目が並んでいる様子は、さながら恵みの雨に喜ぶカエルのようだ。

日曜日には打って変わって晴天となり、ガレージで待機していたオーナーたちもアクセルを踏み込んで富士山の裾野へ集結。ポルシェで埋め尽くされ、コンテストが開催されているパドックでは、家族や友人と共に訪れた人々が和気あいあいとしていた。

新型ポルシェ911(992型)が日本初の一般公開

ポルシェオーナーたちの集いの場である本イベントにおいて最大の目玉となったのは、新型911(992型)の国内初一般公開だ。2018年11月にワールドプレミアされた992が、オープニングパレードで先頭を走り、そして駐車場や特別展示会場で一般公開された。

旧型に比べてより大きくなり、細かい外装部品も現代的なモチーフが多用されている992。しかし、 #TimelessMachine というキャッチコピーの通り、その姿がどこからどう見ても911なのは、ポルシェがこれまで培ってきた伝統を重んじていることを表す何よりの証拠だろう。992についてはまた別記事で改めて紹介したい。

3つのポルシェワンメイクシリーズが開催

さて、ポルシェと言えばモータースポーツと切っても切れない関係にある自動車メーカーである。今回のイベントでは3カテゴリーのポルシェワンメイクシリーズレースが開催され、フラットエンジンサウンドを轟かせていた。

ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)

世界各国で開催されているポルシェカレラカップは、911 GT3 Cupで戦われるワンメイクレース。その日本地区シリーズとしてのPCCJは、岡山国際サーキット・富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットの3か所を転戦するスケジュールが組まれている。第7-8戦を担当した今大会では、雨天の第7戦を笹原右京が、そして晴れの第8戦を小河諒が制した。

ポルシェカレラカップアジア(PCCA)

またPCCJと同一の車両を用いアジアを転戦するPCCAでは、25人の国際色豊かなドライバーたちがエントリー。プロフェッショナルとアマチュアドライバーが混在する中、第4戦をMartin RAGGINGERが、そして第5戦をWill BAMBERが表彰台の頂を手にした。

ポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)

さらにPSCJは991.1型以前の991 GT3 Cupを中心として争われる、2019シーズンから始まった新たなポルシェシリーズだ。予選と2回の決勝を1dayで行うことにより参戦コストの低減を狙っており、ポルシェモータースポーツの入門的立ち位置となっている。レースは第5・6戦共にスポット参戦の篠原拓朗が優勝を決めた。

またPSCJでは今回から、2019年1月のデイトナ24時間レースでワールドプレミアされた注目のレーシングマシン、718 Cayman GT4 Clubsport CompetitionによるGT4クラスが初開催された。911 GT3に比べるとラップタイムは劣るものの、軽量コンパクトなマシンの動きは非常に軽やかであり、外から見ていてもそのドライブが楽しそうなのが分かるほど。今後の発展が楽しみなカテゴリーであった。

Porsche Esports Racing Japanが初開催

さらに今回のイベントで特徴的であったのは、ポルシェジャパンが主催のEsports大会が行われたことだ。Porsche Esports Racing Japan Season1という名称の本レースは、世界的に人気の傑作レーシングシミュレーターゲーム「グランツーリスモスポーツ」をベースとしたソフトウェアを使用して競われた。

オンライン予選を勝ち上がった精鋭10名のEsportsドライバーが、多くの観客に見守られながら富士スピードウェイにて最速の称号を目指し争った。

ポルシェの過去と現在、モータースポーツを繋ぐイベント

2日間、新型992はもちろんのこと、モータースポーツ・Esportsなどポルシェで埋め尽くされた富士スピードウェイ。ここには確かに、ポルシェでしかなり得ない複雑な世界観が同居していた。そして締めとして夕暮れのサーキットを走ったのは、同社最初の量産車である356を含む、これまでのポルシェの歴史を彩ってきたクラシックカーたち。ここには、ポルシェが新型車やモータースポーツだけでなく、過去の歴史を重要視していることが体現されていた。

雨が滴るのも悪くないが、やはりシュトゥットガルトのカエルは晴天とサーキットがよく似合う。梅雨の合間の晴れ間は、走りたくて仕方がない彼ら1台1台の願いが通じた結果に違いなかった。

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藤松 楽久

IGNITE編集長。レーシングカートでレースをしたり、愛車でサーキットを走ったりしています。

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