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スポーツ走行の効率的な練習法とは?目的を持って、走りを客観視できるデバイスを活用しよう!

スポーツ走行の効率的な練習法とは?目的を持って、走りを客観視できるデバイスを活用しよう!

皆さんこんにちは。レーシングドライバーの松本武士です。

たくさんのルールやマナーを学んできましたね。今回はいよいよドライビングの練習についてお話していきます。

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練習量を増やせないなら、効率的に練習しよう

いよいよ実践的な話になってまいりました。よく質問されることで、練習方法についての話がとても多いです。どのくらいの頻度で走ればいいのか?どのような練習をすればいいのか?自分の遅いところが分からないなどなど、たくさんあると思いますが、まずは頻度についてお話いたします。

スポーツ走行を始めたばかりの方は、出来る限りたくさん走っていただきたいです。野球でバッドの素振りを行うように、反復練習によって身につく感覚的な技術というのが、スポーツには必ずあると僕は思っているからです。

しかしながら、モータースポーツは費用や時間の面からなかなか他のスポーツのように毎日練習することは難しいですよね。多くても月に1回、少ない方なら2~3か月に1回ほどの走行機会しかない場合がほとんどだと思います。2か月も走っていないと、おそらく前回身についたことなど忘れてしまって、振り出しに戻ってしまうでしょう。

この問題を防ぐためには

  • テーマを持って練習すること
  • オンボードカメラやGPSロガーを活用すること
  • ミスでのスピンやクラッシュを防ぎ走りに集中するために、7割~8割の力で走る
  • ミスをしてしまった時は、オンボードカメラやロガーを使って必ず原因を追究する

が有効です。

練習走行中に何を考えて走ればいい?

僕はドライビングレッスンの時に、初心者の方に

「さっきのセッションはタイムが上がったけど、どこか走り方を変えました?」「1コーナーのブレーキングポイントはどのあたりから踏んでますか?」「ヘアピンはどれくらいステアリングを切ってますか?」

など、いろいろ質問するのですが、

「いや、よく覚えてないです・・・」とか、「こんな感じかな・・・多分」など、曖昧な返事がほとんどです。 最初は仕方ないことなのですが、この状態での走行はせっかくの30分の走行時間が非常にもったいないのです。

走る前には必ずテーマを持ち、走行中はコーナーごとにブレーキングポイントやクリッピングポイント、アクセルオンのタイミングやステアリングの切れ角などを覚えておきましょう。縁石や看板を距離の目安にしておくといいかもしれません。 ドライバーが持ち帰る情報が無いと、解析するための材料がないので前進することができません。

オンボードカメラを活用して、客観的に走りを確認しよう

これを防ぐために僕のドライビングレッスンでもお勧めしているのがオンボードカメラ。 最近は種類も増え、高いものから安いものまでたくさんラインナップがあります。 高性能に越したことはないですが、走りを確認するだけなのでキチンと映像が撮れたらそれで十分なので、周りに聞いてみて自分のコストに合ったものを購入すればよいと思います。

自宅に持って帰って自分の走っているラインや癖を客観的に確認できる。

走行後に映像を見ると、自分が思っているラインとは違うところを走っていたりして、いろいろ発見があるはず。 しかし、自分で解析するのも限界があるので、自分よりも上手な人に見てもらうのをお勧めします。アドバイスしてもらうのが上達への一番の近道です。それらを自宅に持ち帰り、走れない期間のイメージトレーニングに活用してください。 勉強と同じで、予習復習はとても大事です。

GPSロガーで走りを比較しよう

もう一つお勧めなのが GPS ロガーです。 スピードの加減速をグラフ化してくれるので、アクセルオンのポイントやブレーキングポイントを自分のベストラップと他の周回や、他のドライバーと比較することができます。 取り付けもテープで固定するだけなので非常に簡単です。

左が AiM SOLO DL、右がデジスパイス

AiM SOLO DLは高価ですが、GPSの他に専用のケーブルでOBDⅡ端子と接続することで、車種によってアクセル開度やブレーキ踏力、ステアリングの舵角までグラフ化してくれるので、特に上級者におすすめです。IGNITEでは正規代理店のAiM Japanさんがコラムを連載していますので、ぜひ参考にしてください。

対してデジスパイスは、スピードの他Gセンサーで前後左右のGを円グラフで表示してくれるので、車両の挙動変化は分かります。走行ラインの確認もできるので、初心者~中級者までは十分かと思いますし、何より使いやすくコストパフォーマンスが高いです。

これ以外にも、簡易の GPS ロガーはたくさん出ているので、よく調べて購入を検討してみてください。

こちらは AiM のロガー。スピードやアクセル開度、ブレーキ踏力などがグラフ化されている。

自分だけで考えてもダメ、聞くが一番

結局のところ、いろんなものをつけて研究しても、自分一人で悩んだところで分からないものは分からないのです。自分のよくない所はなかなか自分では分かりにくいですから。なので、変なプライドは持たずに自分より速い人に聞いて教わるのが一番。それらのアドバイスをより深く理解するため、予習復習するためのツールが、カメラやロガーだと思っていただければよいかと思います。

なので、私のドライビングレッスンでも理論的な部分も理解してもらうために、できるだけ揃えてもらっています。がむしゃらに走るのは時間とお金がもったいないですし、何より危険も伴うと思います。しっかり考えて走ることにより、無謀なチャレンジが減るので安全にもつながると思います。

ドライビングだけでなく、ロガーやオンボードの解析の仕方も教えてもらえるので、1度プロドライバーが行っているドライビングレッスンを受けるのもいいかもしれないです。

場合によっては同乗走行もあるかもしれない。しっかり問い合わせもしてみよう

これらを踏まえて、効率的にドライビングテクニックを身に付けていきましょう。

次回はライセンス取得についてお話していきます。

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松本 武士

レーシングドライバーの松本武士です。19歳でフォーミュラでデビューして以来、様々なレースを経験してきました。駆動方式やパワーの違いなど関係無く乗りこなせるように努力し、車種問わず車両のセットアップ能力も身に付けてきました。学生フォーミュラ講師やドライビングレッスン、ディーラーレースチームに所属しメカニックの育成も行っている経験を活かし、皆様のモータースポーツの入門をお手伝い致します。

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