皆さんこんにちは!こんばんは?レーシングドライバーの松本武士です。
今回からいよいよ本格的にサーキットデビューへ向けての内容に入っていきます。
初めてのサーキット走行は不安がいっぱい…
初めてのサーキット走行は不安がいっぱいだと思います。何事も初めての挑戦は不安になってしまうものですね。一人ぼっちの場合は特に…。私も講師をしていると、お客様からいろんなご相談をいただきます。よく聞く代表的な相談は以下のようなものです。
- 準備物がわからない
- ルールがすべて把握できていない
- 上手に走れない
- 車があまり速くないorあまりチューニングしていない
- サーキットに知り合いがいない
- 遅く走っていると怒られそう
- etc…
挙げていくとホントにたくさんあります。確かにモータースポーツは他のスポーツに比べると準備することが多く、案内も情報発信も少ないので、初めてのチャレンジの際は敷居が高く感じられがちです。しかし、初心者の皆様が思っているほど、サーキットは敷居が高いわけでも、怖い場所でもありません。
サーキットは車好きが笑顔になれるところです。
ということで!このコラムにて情報発信と案内を行い、もっと気軽にサーキットへ走りに来ていただき、運転の楽しさとモータースポーツをより身近に感じていただけるようにしよう!と思ったわけであります。
サーキットデビューはあまり難しく考えなくても大丈夫!
さて、今回のコラムでは何が言いたいかというと、皆さんが思っているほどサーキットデビューに関しては、難しく考えなくてもいいということです。
初サーキットの人は初心者向けの走行会からチャレンジするのがいいかもしれません。走行会によっては、きちんと上級、中級、初級とクラス分けをしてくれているところもありますから、そのようなものを選ぶとよいでしょう。ルールや注意点は走行会の朝のミーティングで教えてくれます。それでも分からなければ、主催者や講師に直接聞けば、より丁寧に教えてくれます。
現場ではいろんなショップの方が来られているので、車について困ったことがあれば助けてくれます。人見知りで周りに声をかけにくければ、サーキットの事務局でスタッフに声をかければ、優しく対応してくれます。困ればそこに駆け込んでください。1人で行っても頼れるところはたくさんあり、意外と何とかなるものです。
だからと言って、軽く考えすぎて適当になってはダメですよ。しっかりと準備し、心構えを怠ってはいけません。サーキット走行は「スポーツ」であるという認識を忘れないでください。周りに迷惑をかけてしまうことにもなります。
安全に走るために、説明は真剣に聞こう。
走行会へ参加したり、サーキットライセンスを取得してスポーツ走行へ参加したりという詳細は、もう少し進んだ回で案内しますね。
そこまでは分かったけど、お金の心配も…。
道具を使うスポーツなので、確かにお金の心配はつきものですね…。
たまに見かけるのは、最初から車にすごくお金をかけたため、車にドライビングテクニックがついていかず、すぐに壊してしまってしばらくサーキットから遠のいてしまう、という悪い例です。物事には順序があるので…先ずは車よりも腕を磨いてくださいね(笑)。
最初のうちはオイル、ブレーキパッド、ブレーキオイル、タイヤを最低限必要なグレードに変えればいいと思います。そうすれば壊れない!とは言えませんが(絶対はないので)、無駄なお金は使わずに済みます。
ブレーキは想像以上に熱を持つ。「止まる」ためのパーツは何よりも大事。
車以外にも、持っておいた方がいいものがあります。工具や椅子、テーブル、ジャッキ、ヘルメットやレーシングスーツなどの装備品も…細かいものを揃えていると、それなりの金額になってくるので気になりますよね。でも、車以外の物は消耗品ではないので、一度揃えておけば長く使えるものです。工具やテーブルなどの備品は、サーキットでちょっと使うだけなので安いもので揃えてもいいと思います。もちろん、ヘルメットなどの自分の安全にかかわる物はケチっちゃダメですよ!装備品については、また別の回で書きますね。
最低限の工具と、ピットで不便の無いようにテーブルとイスは必要かも。
正直、皆さんが一番気になる車両の準備について、どれくらいの金額が必要かというのはここには書けません。これは車種によっても、部品のメーカーによっても、もちろん各ショップさんによっても金額設定が違うので、勝手にこのコラムでは表記できません。
例えばトヨタ86でエンジンオイル、ブレーキオイル、ミッション・デフオイル、ブレーキパッド、タイヤをスポーツ走行向けの物へ交換したとしましょう。私の計算ではおおよそ15万円前後で出来るのでは?と思います。あくまでもこれは一例です。使用するメーカーやグレードでも大きく金額が変わってきます。安くも高くもなるでしょう。
なので、最寄りのチューニングショップや量販店、今ではGRガレージなどディーラーでも相談できます。勝手にネットなどで部品を取り寄せたりするのではなく、直接お店に行って予算などに合わせて無理の無いプランを組んでもらうのが、一番失敗が無く安心だと思います。
自分が信頼できる、行きつけのお店を作っておくのも大切ですね。サーキットを走った後の愛車は疲れてしまっているので、トラブルを避けるために早めの点検が必要ですから。これを怠ると、早期対応で小さなトラブルで済んだものが、後々大きなトラブルとなり痛い出費に繋がってしまいます。
サーキットには車好きの仲間がたくさんいる。分からないことは1人で悩まず相談して仲間を増やそう!
結局はこれに尽きると思います。1人で悩んで、勝手に調べて想像で進めても上手くいかなくなるものです。友達を増やせばサーキットに行くのも楽しくなりますし!!何より1人より安心です。 万が一、車が壊れてレスキューが必要になったり、助けが必要になるときもありますからね。だから、準備が出来たらサーキットへ行ってみよう!!
それは分かったけど…じゃあその走行会などに参加するには??ライセンスは必要なの??スポーツ走行って何??という疑問が出てくると思いますので、次回コラムではその辺を書かせていただきますね!!
それではまた!!!